大リーグ、ドジャースの大谷翔平選手の専属通訳を務めていた水原一平氏が違法賭博に関わっていたとされる問題で、アメリカのメディアは国土安全保障省の国際的な金融犯罪などを捜査する部門が、国税当局とともに水原氏の捜査を行っていると報じました。
水原氏をめぐって、アメリカのメディアは大谷選手の口座からブックメーカーと呼ばれる賭け屋に対し、450万ドルが送金されていたと報じていて、大谷選手は、水原氏が自分の口座に勝手にアクセスし、ブックメーカーに送金していたと説明しています。
これについてアメリカのスポーツ専門チャンネルESPNは27日までに、アメリカの国土安全保障省が水原氏の捜査を行っていることを認めたと報じました。
この問題では日本の国税庁にあたるアメリカのIRS=内国歳入庁も水原氏と賭け屋に対する捜査を始めていて、国土安全保障省の国際的な金融犯罪などを捜査する部門がIRSと合同で行っているということです。
一方で、国土安全保障省は、この捜査の具体的な内容や、大谷選手の代理人から接触があったかについては、明らかにしなかったとしています。
アメリカ国土安全保障省の犯罪捜査の部門とは
今回、水原氏の捜査を行っているとアメリカのメディアが報じた国土安全保障省は、国境をまたいで行われる犯罪を捜査する部門を設けています。
捜査の対象となるのは、薬物の密輸や武器の違法な輸出、人身売買、それにマネーロンダリングなどの金融犯罪で、犯罪者の検挙や犯罪によって得られた資金を押収することで、国際的なテロ組織や犯罪集団を解体することが目的のひとつです。
報告書によりますと、この捜査部門は去年9月までの1年間に、犯罪に関係して送金されたとしておよそ10億ドルを押収しています。
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